●鉱工業生産指数とは
鉱工業(鉱業と製造工業)の生産や出荷、在庫の動きを指数の形で示したもの。 
基準年(2000年)を100とした加重平均で作成される。 

在庫率指数は、景気の先行指標としても注目される。 

発表元:経済産業省
発表日:
 翌月に速報 (生産、出荷、在庫、在庫率)
 翌々月に確報(稼働率指数、生産能力指数)

*
生産指数:国内で生産された製品の量
出荷指数:国内で出荷(工場から)された製品の量
在庫指数:国内の製品在庫の量

在庫率指数:在庫数量/出荷数量 が在庫率。これを指数化したもの
稼働率指数:生産指数と能力指数から算出
生産能力指数:工場の生産能力を指数化したもの


●分かること
@生産活動と在庫の状況を、総合的、または産業別に捉えることができる 
A生産・出荷・在庫に分けて見ることで、 
 生産:供給側の動向 
 出荷:需要面の動向 
 を知ることができる 

また、GDPよりも2か月早く発表され、速報性に優れている 
鉱工業生産はGDPの1/4を占める 
そして、鉱工業の生産活動の変動は、GDPと同じ方向に大きく動く特徴がある。 


●分類
2種類ある。 
@業種分類 
A特殊分類 

*@業種分類***** 
業種ごとの動向を細かく見ることができる。 
・製造工業15業種、 
・鉱業16業種、 
に分類されている 

*A特殊分類***** 
品目の用途に基づく分類 
・最終需要財 
・生産財 
に分類される。 

生産・出庫・在庫などの動向が、 
・需要に関係したものなのか、 
・企業の生産状態を反映したものなのか、 
を知ることができる 

特にAの最終需要財にある、在庫率指数 が大事のようです。 

●景気との比較
鉱工業生産指数は、景気の先行・一致・遅行指数として採用されているものが、それぞれある。
景気の状況を把握しやすい。 

景気の
 @先行:在庫率指数 
   *理由* 
    在庫率は実際の消費や投資などの動きに敏感に反応して増減する。
    そのため、結果として景気に先行きすることになる 

 A一致:生産指数・出荷指数 
 B遅行:在庫指数 

※経済構造の変化が激しい場合は要注意。 
 実勢とそぐわなくなる危険性がある。 

 生産には一定の生産工程が必要だし、 
 状況に応じた生産量の調整にもある程度の時間がかかる。 
 景気の転換期には注意が必要。 


●図表
・データ http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/index.html
・表 http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/keizai.aspx
●活用方法
鉱工業生産指数が前月比で
 増加→米国景気が堅調と判断されドル買い
 減少→米国景気が後退していると判断されドル売り
となる。

でも、そんな単純ではなく??
在庫循環が大事のようです。

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