鉱工業(鉱業と製造工業)の生産や出荷、在庫の動きを指数の形で示したもの。
基準年(2000年)を100とした加重平均で作成される。
在庫率指数は、景気の先行指標としても注目される。
発表元:経済産業省
発表日:
翌月に速報 (生産、出荷、在庫、在庫率)
翌々月に確報(稼働率指数、生産能力指数)
*
生産指数:国内で生産された製品の量
出荷指数:国内で出荷(工場から)された製品の量
在庫指数:国内の製品在庫の量
在庫率指数:在庫数量/出荷数量 が在庫率。これを指数化したもの
稼働率指数:生産指数と能力指数から算出
生産能力指数:工場の生産能力を指数化したもの
@生産活動と在庫の状況を、総合的、または産業別に捉えることができる
A生産・出荷・在庫に分けて見ることで、
生産:供給側の動向
出荷:需要面の動向
を知ることができる
また、GDPよりも2か月早く発表され、速報性に優れている
鉱工業生産はGDPの1/4を占める
そして、鉱工業の生産活動の変動は、GDPと同じ方向に大きく動く特徴がある。
2種類ある。
@業種分類
A特殊分類
*@業種分類*****
業種ごとの動向を細かく見ることができる。
・製造工業15業種、
・鉱業16業種、
に分類されている
*A特殊分類*****
品目の用途に基づく分類
・最終需要財
・生産財
に分類される。
生産・出庫・在庫などの動向が、
・需要に関係したものなのか、
・企業の生産状態を反映したものなのか、
を知ることができる
特にAの最終需要財にある、在庫率指数 が大事のようです。
鉱工業生産指数は、景気の先行・一致・遅行指数として採用されているものが、それぞれある。
景気の状況を把握しやすい。
景気の
@先行:在庫率指数
*理由*
在庫率は実際の消費や投資などの動きに敏感に反応して増減する。
そのため、結果として景気に先行きすることになる
A一致:生産指数・出荷指数
B遅行:在庫指数
※経済構造の変化が激しい場合は要注意。
実勢とそぐわなくなる危険性がある。
生産には一定の生産工程が必要だし、
状況に応じた生産量の調整にもある程度の時間がかかる。
景気の転換期には注意が必要。
・データ http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/index.html
・表 http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/keizai.aspx
鉱工業生産指数が前月比で
増加→米国景気が堅調と判断されドル買い
減少→米国景気が後退していると判断されドル売り
となる。
でも、そんな単純ではなく??
在庫循環が大事のようです。
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