Hさんにいただいた、私には難しくて理解できなかったコメントです。
いつか分かるといいなぁ〜、と思い、一項目としてUPすることにしました。
「株式市場は常に跛行しているものと考える」(ジョージソロス風言い回し)
何故、相場は跛行するのかを考えて見ると、そこには数多くのサイクルが存在し、
この影響影響を受けるからではないかと考える。
http://minkabu.jp/blog/show/114643
一般的に、株式市場に影響を及ぼす景気サイクルで認知されているものは、
在庫循環(ビジネスサイクル)と設備循環です。
この両サイクルについては、普通の人でも実感できるものでここでは省略
させていただきます。
しかし私も株式市場経験が20年超となり、
建築循環(クズネッツサイクル)が株式市場に影響を及ぼした結果を発表
できるまでになりましたので、みなさんの参考になるように書いて見たいと
思います。
これから述べることは、日本の株式市場に特有の現象かもしれませんのであしからず。
http://www.nli-research.co.jp/report/report/1997/07/eco9707.pdf#search='跛行性相場'
ここに、ニッセイ研究所が1997年7月に出したレポートがあります。
このような研究所は理性が邪魔をするのか、株式市場が行ってきたとんでもな
いことの数々は歴史を学んでいるから今後は起きないと考えるようです。
現実は、1997年7月にITバブル第一幕は終わり、2000年4月の
ITバブルの天井を迎えるわけです。
このときは、ソニーが3万円、ロームは4万円でした。
余談ですが、私が空売りで死にそうになったCSKは1万7千円となり、
現在300円台です。
本題からそれたように見えますが、ITバブルは建築循環が作り出したもので、
今後も形を変えて同じようなことが起きると考えているからです。
何故、建築に関する循環が輸出関連株に影響を及ぼすのか疑問に思うかもしれません。
しかし、株式市場で実際に行われることは、内需株を売れば外需株を買ってしまうと
いうことです。
この逆の例としては、1987年4月につけた内需株大相場(別名、新人類相場と
呼んでいました)です。
NTTの300万台は言うに及ばず、東京電力が1万円を超しそうになった相場です。
新人類相場の場合を考えると円高、原油安、長期金利安(トリプルメリットとよんでいました)
が反転したことがきっかけとなり、鮮やかな天底一致の現象となりました。
このときは基本が上昇相場でしたので、輸出関連株が猛烈にあがりました。
ITバブル崩壊のときは、やはり下げ相場の途上にあったためか、
輸出関連株の天井と内需関連株の底は一致の現象はおきましたが
内需株の上げは迫力にかけるものとなりました。
現在のところ、次回の新人類相場に類似した株式市場がいつやってくるのかわかりませんが、
ほぼ間違いなく天底一致する相場はやってくると思います。
もっと大きな景気循環にも影響されるのでしょうが、私には判別がつきかねるので
考えないことにしています。
この建築循環の考え方を基本に、何故電機株の上昇率が2003年4月以降の相場で
低かったのかが理解していただけたと思います。
なんせ、30年前に私の第一志望の会社であった、6773パイオニアの株価が100円です。
禍福はあざなえる縄のごとしです。
ちょっと、また長い文章となってしまいました。