このブログ↓を教科書に書いたものなので、ブログを読んでくださいね。
http://ameblo.jp/993c4s/entry-10215873124.html
●問題点●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
ちゃんとリスク管理しても、パーフェクトにできるわけじゃない。
@ギャップリスク(短期で急変したら対応できない)
A担保契約では再構築リスクがヘッジできない
B保有契約の時価変動に、企業の破綻が影響するかも
C担保契約そのものがデフォルト
*@ギャップリスク**************
マーケット水準が短期に大きく動けば、実際の担保のやり取りに間に合わ
ないことがある。
格付けの高い企業が突然死すれば、Independent Amountも役に立たない。
(例)リーマンはA格からの突然死
*A担保契約では再構築リスクがヘッジできない****
相手が破たんした時の再構築リスクは、事前には分からないので対応しようがない
*B保有契約の時価変動に、企業の破綻が影響するかも**
(例)
酒屋が潰れたことで、酒屋のビールの在庫が大量に放出
→ビール値下がり
ならいいけど、逆に動くことがある。
リーマンほどの企業が破たんすれば、
他の銘柄のクレジットスプレッドも超ワイドになる。
そうするとポジションとしては価値が膨らむけど、
破たんしたら追加担保西友ができず、取りっぱぐれる
*C担保契約そのものがデフォルト******
AIGがこれ。
格付会社から格下げされる
→取引相手たちに一斉に追加担保の差出を要求される
(リスク管理のA担保保証)
→その資金調達ができず破綻
格下げそのものが、市場にネガティブな影響を与えて、
デリバティブ契約の価値を大きく負にする、という
Bのリスクも伴う
*
モノラインが信用をなくしてて、
スーパーシニアのリスクを引き受けられるのはAIGしかいなかった。
AIGがいなくなったら、AIGが保有してた60兆円近くのスーパーシニアの
リスクを再構築するのは不可能の可能性が高い。
60兆円を再ヘッジしようとすれば、
マーケットがおかしくなって@のギャップリスクが発生、
カウンターパーティリスクの急増、
地獄の輪廻が続くことになりかねなかった。
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あぁ、難しい(>_<)
まとめると、えっと、
リスク管理をしてないのではなくて、
デリバティブの63%は管理されている。
でも、管理できない部分があって、
その問題点を全部突いちゃったのがAIG。
デリバティブで危険なのは、
リスク管理されてない37%と
63%中で他にも大きな影響を与えてしまうような企業で、
それ以外はそこまで心配いらない、
っていうことですかね(?_?)
デリバティブ全体で6京(2007/12末)、37%は約2.2京。