このブログ↓を教科書に書いたものなので、ブログを読んでくださいね。
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●リスク管理の方法●●●●●●●●●●●●●●●●
上記2つのリスクを、金融機関はどうやって管理してるか。
リスクを無視していたわけではない。
ポイントは2つ。
@ISDAマスター契約
A担保契約
*@ISDAマスター契約*************
たくさんあるデリバティブ契約の、
それぞれの時価評価を相殺できる基本契約を結び、
取引相手方への与信を極力小さくする、
というリスク管理
通常全てのデリバティブ契約が、このISDAマスターと呼ばれる基本契約に
基づいて取引される。
この契約で取引すると、
取引相手が破たん
→相手との「全て」のでリバティう契約が、早期終了事由に該当
→個々の取引の市場価格を算定
すべての取引の時価を合算することで、相殺される
(=ネッティング)
となる
*A担保契約************
時価評価がこの金額を越えたら、
担保をお互いにやりとりしましょう、
という積極的リスク管理。
*
企業のデフォルトの可能性に応じて格付けされる。
そして、その格付けによってお金をお互い支払う。
AAA格30億円、AA格20億円、A格10億円、BBB格5億円、それ以下ゼロ、など。
(AAA格がデフォルト可能性高)
事務手数料もかかるので、、
リーマンがA格、銀行αがAA格なら、
リーマンは、銀行αに5億
銀行αは、リーマンに3億
差し入れる。(Independent Amountという)
*
時価が変動。銀行αの勝ち分が3億7500万になった。
→Independent Amount A格の10億より少ないので、何もしない
*
時価が変動。銀行αの勝ち分が12億になった。
→Independent Amountの10億より2億多い。
リーマンが銀行αに追加で2億差し入れる。
*
銀行αがリーマンに、3億7500万勝ってる状態でデフォルト
→銀行は、リーマンから預かった5億円を用いて弁済
5-3.75の残り1億2500万をリーマン破産管理財人に払う
で、契約チャラとなる。
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Bに続きます。