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銀行はただ元金だけを創造する。
支払うための利息は創らないのだ。

では利息はどこから来るか?

借り手が利息を支払うために、お金を得られる唯一の場所は、
市場経済の中だけである。

しかし、そのすべての貨幣供給は、やはり銀行の信用創造に
よって創られたものだ。

だから、私たちは創られた以上のお金を返済しなければならないのだ。

借り手は全体の資金量が元金しかないところから、死に物狂いで
現金と利息を返済しようとする。

明らかに、誰もが現金と利息を返済するのは不可能だ。
なぜなら、利息というお金は存在せず、単なるバーチャルな数字にしか
過ぎないからだ。

ここで大問題なのは、
長期ローンや政府の借金で、
利息の総額が元金を上回ってしまうことである。

これは、利息を支払うための充分なお金が創られない限り、
非常に高い確率で返済できない分の抵当を失うことを意味する。

社会的な破綻を招かないためには、抵当権が実行される割合を低くする
ことが必要だ。

そして、これを成し遂げるためには、
さらなる新しい借金が
以前の借金の利子を払うために 創られなければならない。

しかし、これはもちろん全体の借金を大きくすることになる。
そして、結局もっと多くの金利を支払わなければならなくなり、
結果的に山のような借金の渦の中から逃げられないことになる。

新しくローンとして創造されたお金が、
全体的な不足分に追いついている間だけ、
システムの破綻を免れているに過ぎない。

しかしながら、銀行の開くことを知らないクレジットの化け物は、
次第に大きくなっている。


さらに、さらなる借金を創る必要性が緊迫している。

なぜ、そんなに利息が低いのか?
なぜ、頼んでもいないクレジットカードを郵便で受け取らなければならないのか?
なぜ、米政府は以前より支出を早めているのか?
それは全体の貨幣システムの崩壊をかろうじて食い止められるか?

道理をわきまえた人は尋ねなければならない。

これは実際、永遠に続くのか?
崩壊は避けられないのか?

私たちの準備預金制度について、一つ、十分に理解しなければならないことは、
子供の椅子取りゲームのように、音楽が流れている限りは、そこには敗者は
生まれないことだ。

27:18
        

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