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教科書
・wiki
・http://www.arslonga.jp/monthly/keizai/keizai014.html
・本「初心者のためのやさいしい金融」

●信用創造と景気循環●●●●●●●●●●
・景気のいいとき
 →設備投資などによる借入が増加
 →貨幣が増加

設備投資が一巡したら、

・景気が落ち着く
 →貨幣が減少
 
というわけで、景気と正の関係をもつ。


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この「景気のいい時」の過程で発生した信用貨幣の価値は、
 「借り手が遅延なく、返済や利子支払を行うこと」
を前提としている。

もし、
・業績不振などによって、借り手側の信用が急速に失われた
・経理上の不具合で担保価格等が経常されていないことが判明した
などが起これば、信用不安が生じる。

これが、
・金融機関の健全性
・預金支払い能力
に対する不安まで波及したら、大規模な金融危機が発生することになる。

新たな借り入れよりも返済が多くなったり、
信用創造が収縮すると、
社会全体の取引が低調となる。


●信用創造と不良債権●●●●●●●●●●●●●●●
銀行は、
不良債権が増えてくると、
信用創造(貸出し)するよりも、信用収縮(資金回収)の方向に動く。

*理由****
貸し渋りの原因で典型的なのは、
不良債権によって自己資本が減少し、
BIS規制(※)によって貸出しが維持できなくなること
 ※BIS規制:国際業務を行う銀行の、自己資本比率に関する国際統一基準

(例)
銀行A
@不良債権の処理で損失が出て、自己資本が減ってしまった。

*BIS規制では、
* 「自己資本の12.5倍しかリスクアセット(貸出など)を持ってはいけない」
*と決められている。

A減った後の自己資本を12.5倍しても、現在のリスクアセットよりも少ない。。
 規制違反になるので、貸し出しを減らさなくては!

B本来なら銀行の融資が受けられる企業に対しても、貸し出せない。
「貸出期日までに返して下さい。借り替えには応じられません。」
となる。

貸し渋りが起きているかどうかは、日銀短観を見れば見当がつく。


*日銀短観とは の日記:
* http://minkabu.jp/blog/show/113286
* 
*日銀短観のデータ:
* http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/tk/index.htm#zenyo
* 1-h(A8)資金繰り、 1-i(A9)金融機関の貸出態度


●信用創造と銀行の破たん●●●●●●●●●●●●
貸出・信用創造の前提に、
「預金者が一度に引き出さないこと」がある。

銀行の不良債権の割合増加などで、
預金者たちが不安を感じて、預金を一度に引き出せば
その銀行は破たんする。(取り付け騒ぎ)

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破綻していた銀行Aから借りていた企業は、
→新たな資金調達が困難
→倒産
→その企業に貸していた銀行Bは返してもらえなくなる
 (不良債権の発生)

と連鎖していく可能性がある。

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こうした金融危機を避けるために、
・不健全な貸付
・安全性に疑問のある銀行
を市場から退場させ、連鎖を断ち切っておく必要がある。
(日本では日銀と金融庁がチェックしている)


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