債務保証と構造が似ていて、債務保証を知ってからの方が分かりやすそうなので、両方書きます。

教科書
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/02/cds.html

●債務保証の仕組み●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
例え話で。

企業A は 貸付者から融資を受けている。
銀行は企業Aが破綻してお金が返ってこないか心配。。
そこで保証会社に債務保証を頼む。
破綻してしまったら、保証会社が代わりに払ってくれるというもの。


*企業Aが破綻しなかった場合**
貸付者は保証会社に保証料金を払う


*企業Aが破綻した場合**
貸付者は銀行に企業Aが貸して返ってきてない分のお金を支払う

そのかわり、
貸付者が企業に貸し付けていた権利は保証会社に移り、
企業Aは貸付者から借りていたお金の返せる分を保証会社に渡す


●CDSの仕組み●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
債務保証と似てはいるものの、大きく違うのは企業A、銀行とは何の関係もないのが
前提の取引ということ

*
企業Aは債務不履行(借りたお金を返せない)に備えたお金Pを用意している

CDS売り手は、企業Aの焦げ付きリスク等を分析して契約料を設定して、
お金PをCDS買い手に売る。


*企業Aが破綻しなかった場合**
売り手は契約料を受け取るのみ


*企業Aが破綻した場合**
売り手は契約に基づいて、買い手に多額の支払いをする

ここで債務保証と違うのは、次の通り
債務保証:企業Aからお金をもらえる(権利が移行するため)
 CDS:企業Aからお金をもらえない。どこからももらえない

**
通常なら、CDSの売り手は損をすることは少ない。
貸し倒れリスクも低い、貸し倒れしなければ契約料が貰えるおいしい収入源だった。
⇒それで人気化。

でも、サブプラの影響で株価下落、企業破綻の急増、等があり、
売り手が買い手に想定以上の支払いを余儀なくされているのが現状。
しかも、お金は企業Aからもらえるわけでもない。。
とのこと。

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企業が倒産すれば銀行が多額のお金を支払わないっていうことだったら、
景気が回復しない限り、倒産する企業は増えそうな気が。

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