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【銀行救済策が発表された(まだ、ネゴ中)、、、国家公認の飛ばし?】
【http://blog.livedoor.jp/okane_koneta/archives/51196496.html】

【シティも、社長の首が飛ぶ!】
【http://blog.livedoor.jp/okane_koneta/archives/51196528.html】

銀行は、
サブプライムローン債などのリスクの高い資産に投資するために、
SIVと呼ばれるファンドを設立した。
そのファンドは、手金を入れるのではなく、市場から安価な資産を調達してまかなうものだった。
その資金調達の手段が、ABCPを発行するというものだった。

ABCPは7〜30日の超短期満期。
常時自転車操業で金繰りをつなぐことができなければ、
破綻する仕組みだった。

そして、今回の金融危機が起こり、投資家がABCPの購入から一斉に手を引いてしまった。
世界中のSIVが資金繰りに窮する事態に陥った。
<被害者の代表格は、シティとメリルリンチ>
(→流動性パニックへ)

この危機は去っておらず、中央銀行の資金で食いつないでいる状態。

このまま継続することは不可能で、
誰か資金の貸し手も見つけ無ければならない。
色々探したけど見つからず。
国家が関与して銀行救済策を出すこととなった。


 *救済策*
 *SIVから資産を買い取るファンドを設立する。
 *最大1000億ドル(約11兆7600億円)
 *このファンドは国家の関与するSIV。
 *ここに資金を出すのが国(=税金)


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銀行は、資金調達での資金調達ができなくなった分は、銀行本体が引き取っていた。
でも、このまま続けると、銀行本体から、本来の業務に必要な資金がなくなてしまう。
それで、国家のSIVが誕生した。



【銀行救済策が発表された(まだ、ネゴ中)、、、国家公認の飛ばし? (2)
【http://blog.livedoor.jp/okane_koneta/archives/51196497.html

資金の全部を国は出さない。
主要部分は銀行が出す。

しかし、最も重要な部分は、国の保障が加わることで、低い金利で借りられるという部分。

金融危機の発生以降、SIVが調達する金利は跳ね上がってしまった。
その結果、
 SIVで保有している証券の利回りよりも、
 SIVが発行する証券のコストが高くなってしまったり、
 もしくはSIVの維持コストを加味するとほとんど利益が出ないようなコストでの調達を強いられている。
最悪の場合は、調達不能で資産売却か、銀行が引き取るかの選択を強いられているわけです。

政府保証で債券の発行ができれば、
ABCPの購入に後ろ向きの投資家も買ってくれるだろうし、金利も低くなる。
実現できればSIVは利益が出るようになる。

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何故、こんなネゴが起こっているかは、
Fedが金利を下げても、国債の金利しか下がらず、
社債や証券化商品関連の金利は期待ほどには下がらなかったことにある。



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【http://blog.livedoor.jp/okane_koneta/archives/51196878.html】
金融レバレッジ・バブルの象徴のABCPの残高は、また減り始めた。
この辺も最近の欧米金融セクターの最安値更新の背景だろう。


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【http://blog.livedoor.jp/okane_koneta/archives/51197161.html】(08/10/11)
過去2週間のハイライトは、ABCP市場のさらなる縮小だったと思う。
カウンター・パーティ・リスクに代表される信用不安が頂点に達したのだと思う。
その最大の背景は今週あった「リーマンがらみのCDSの決済価格決定」というセレモニーだった。


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【http://blog.livedoor.jp/okane_koneta/archives/51324726.html】

ABCP残高のチャートを、真ん中あたりに載せて下さっています。
7月から上昇する傾向にあったけど、止まったとのことです。
        

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