春山さんがABCPの残高をいつも見ていらっしゃるんですよね。
で、確か、金融危機の発端とか書かれていたはず。
でも、よく分からずだったので、過去に遡って見てみました。
関連するところをピックアップして書いてます。
ほとんどがブログの関連する内容を一部抜き出したものです。
リンク先を張っておきますので、それを読まれた方がいいと思います★
*ABCPとは*****************
*資産担保コマーシャルペーパー
*SPC(特別目的会社)により発行される。資産担保CPともいう。
*7〜30日の超短期で満期となる。
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*SPCが利用されるようになった背景********
【アメリカの住宅、、、なんでこんな事態になったのかのディスカッション(1)】
【http://blog.livedoor.jp/okane_koneta/archives/51196461.html】
米の企業は、銀行借り入れ・債権発行などの大量の負債をとりいれて事業を営んでいる。
その企業たちが、ITバブル崩壊等で被害にあい、、
景気が回復して利益が伸び始めても、お金を借りずにビジネスを実行するようになった。
(銀行としては、企業が借りてくれないので利益が減ってしまう・・ですよね?)
また、長短スプレッドの縮小してきており、
銀行は、何とかしなければ収益の確保が困難な状況になっていた。
*
【オフ・バランスのオン・バランス化、、、、もう一つのキャリーの巻き戻し】
【http://blog.livedoor.jp/okane_koneta/archives/51196465.html】
でも、銀行は、困っていた割には決算は数年連続で好調だった。
そのカラクリの一つが資産のオフバランス化にある。
*オフバランス化******
*資産を抱え込まずに売却して身軽になること。
*・企業への貸付債権や住宅ローンを売却すること
*・SPC(特別目的会社)を作って、そこにローンなどの色んなものをぶち込んで利益を上げる、
*これらも該当する。
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SPC・SIVなど色んな言い方があるが、いずれも、
安い金利で調達した資金(★)で、
銀行のオンバランスのローンや債権を、
SPC/SIVに移管してオフバランス化
するもの。
オフバランス化すれば、
自己資本をほとんど使わないで、鞘だけが抜けて利益が銀行に転がり込む。
他行との競争を考えると、やればやるほどいい。
だから限りなく大量にやってる。
その資金調達(上記の★部分)の手段にあたるのが、ABCPだった。
*ABCP*******************
*資産担保コマーシャルペーパー
*7〜30日の超短期で満期となるもの
**********************
でも、そのABCPでの資金調達が思うようにできなくなった。
だから、今(07年9月現在)は、非常に高い金利での調達を強いられている。
逆さやで、損失が発生する可能性がある。
そうなれば、資本を使わずに利益だけが出ていた状況が逆転する。
回避するためには、SPCに入れた負債を買い戻してオンバランス化することとなる。
オンバランス化すると、自己資本が下がってしまう。
(=自己資本が下がれば、BIS規制により、貸出できる金額も変わる??)
また、アセットを買い取るためには、何かを現金化しなければいけない。
現金化する資産 > 買い戻すアセット なら、利益は低下することとなる。
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続きます