アメリカ政府には通貨を発行する権利はなく、国債を発行する権利のみを持つ。
政府・財務相が発行する国債は、民間の中央銀行であるFRBに担保として差し入れ、
FRBや商業銀行に通貨を発行してもらう。

要するに、ドルの源は国債ということになる。


教科書:ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ


国債がドルになる工程
■(1)議会が起債の規模を承認する■■■■■■■■■■
@国債は償還期間により短期債や長期債に分類され、
 異なる頻度と時期に公開市場で競売に付される。

A財務省は、市場で売れ残った国債をFRBに持ち込む

BFRBは、この国債を有価証券として計上する。
「連邦準備券」を発行する

CFRBは発行した連邦準備券を政府の口座に計上する。

※大事なところ
 FRBが発行する連邦準備件の背後には、その時点でいかなる金銭的担保がない。
 この工程があれば、政府が国債を競売する場合に、需要をコントロールしやすくなる。
  FRBは政府に資金を貸す見返りに金利を受け取り、政府は大量に造幣した
  痕跡を残さずに容易に通貨を手に入れることができる。

*** 
この第一工程では、政府が雌雄中央銀行からドルを借り入れるために、
国民が将来に納付する税金を担保として差し入れている。
それは、私有銀行からドルを借りることで、巨額の金利を支払うことに繋がる。
 
 
■(2)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
政府が連邦準備券を受け取ると、再びFRBに解説した政府口座に預け入れる。
⇒連邦準備券は政府預金に変身する。


■(3)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
政府がお金を必要とするときに、各種の連邦準備券(=ドル札)が通貨として
社会に流れ出て、企業や個人を通して彼らの取引銀行口座に預け入れられ、
銀行預金に変わる。


■(4)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
商業銀行の預金は、銀行の勘定科目上では新たに「銀行準備金」としても区分される。
銀行の普通の資産であったものが、「準備金」に変身する。

「部分準備金」システムの中では、銀行は預金の10%だけを準備金として手元に残して
おけばよく、残りの90%は貸付金として用いることができる。
…信用創造のお話のようですね。
「本・歴史・金融」タグに信用創造について書いたものがあります。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
信用創造が20買い行われれば、1ドルの国債が10ドルの通貨流通量を作り出して
いることになる。

この国債発行量と通貨創出の波から生まれる通貨流通量が経済成長による需要を上回れば、
「旧い資金」の購買力は低下し、インフレの原因となる。

FRBとアメリカの銀行が国債を購入するときのみ新しいドルが生まれ、
そしてしばらくはインフレをコントロールできる。
だが、いずれノンバンクが保有している国債が満期になり、30年債の金利も
半年に一度支払う必要がある。
その時、FRBは新しいドルを創出するしかないだろう。

債務は減ることはなく、金利は雪だるま式に増え、経済成長によって通貨需要が増し、
債務は更にその速度を早め増加していくことになる。


***
とのことです。
こういう背景があるから、3か月で残高が5000億ドルも増えたりするんですね。

それより、自分の中にある大きな間違いに気が付きました(◎_◎)!!
国の中央銀行が自国の国債を買い取ることは世界的にタブーとされているから
あってはないこと、買ってはいるけど決められた分だけ…と思っていたけども。
通貨を発行する時に国債を買い取ってるのね!

        
●いただいたコメント●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●*Hさん*********
この本は、信用創造のしくみや銀行家が国民の財産をかすめとっていく
現在の金融制度の核心をズバッと突いているいる良本で、
さすが中国人、欧米人では書けない本です。
よくぞ、日本語訳にしてくれたというものです。 

もともと、日本をはじめアジア各国では、中央銀行などなく政府(王朝)が信用を
創造していました。(貨幣を発行していた)。

日本でも江戸時代までは、中央政府(江戸幕府)が貨幣鋳造を独占しており、
財政が苦しくなると、金貨の金含有量を少なくして、貨幣を発行したりしていました。

おかげで、物価(米価)が高騰して、庶民の生活は苦しくなりましたが、
幕府の武士が贅沢を続けられたのは、鋳造益をえていたためで、これも一種のインフレですね。

欧米では、キリスト教の関係で、国家が貨幣を発行していなかったので、
中央銀行が通貨を発行する制度が確立したともいえます。

通貨を発行するものが、世界の権力を握るのです。
その国の国家を安定的に維持するためには、通貨政策というものは非常に重要ですね。

政治は国家百年の計ともいわれますが、
今度の衆議院選挙で、今後の日本を任すことができるか、
通貨政策の面でも点検することが必要です。
 

●*わたし***********
この本、ホントすごいですよね。 
単なる陰謀説じゃなくて、納得できるだけの説明・要人発言・資料たちがあって、
まだ全部じゃないけど、がんばって読んでよかったと思います。 

日本・アジアと欧米にそんな差があったんですね(*O*)!! 
キリスト教が関係してるなんて全く知りませんでした!! 

通貨を発行するものが、権力を握る。 
だからこそ、銀行家たちはその権力を得ようとするし、アメリカは取られない
ようがんばったんですよね。 

この本を読むまで、通貨発行の権利にそれだけの力があるなんて思いもしなかったです。 
だから、始めはこの本の内容が全然分からなかったです。 

>今度の衆議院選挙で、今後の日本を任すことができるか、
 通貨政策の面でも点検することが必要です。 

そうですね(*O*) その面も考えてみます。 
ありがとうございましたー!!!
 


トップに戻る