Aの続きです。
●破綻へ●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スプレッドの拡大で、LTCMの損失は、1日につき億ドル単位で広がっていく。
自己資本は10億ドル割れ。
明日に破たんしてもおかしくない状況になる。
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NY連銀副総裁と主要3銀行首脳朝食会が開かれる。
連銀は「金融システムの健全を保つこと」を目的とした上で、
連銀総裁はLTCM問題を処理するのは民間企業 とする。
事態を収拾するためには、各銀行が破たんを目前としたヘッジファンドに資金を拠出することを意味していた。
総額40億ドル。
1行あたりの負担額は2億5000万ドル。
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一方でバフェットさんは、LTCMに提案。
自分の経営するバークシャー、AIG、ゴールドマンサックスの3社はLTCMを2億5000万ドルで買収してもいいという内容だった。
買収を承諾すれば、総額37億5000万ドルを注入する。と。
時間制限があり、それを過ぎれば拘束力をなくす。
というものだった。
LTCMでは議論は白熱。
でも、結局まとまらず、バフェットさんとの交渉は決裂。
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朝食会でまとまった支援策はこんな感じ
・主要11行:3億ドル
・フランス系銀行2行:1億2500万ドル
・リーマン:1億ドル
総額36億5000万ドル。
LTCMは40億ドルを必要としていて、
自己資本はその時点で5億ドルとなっていたので、
足せばギリギリ達成。
LTCMへの条件は、
・メリウェザーをはじめとする計4人の3年間の留任
・運用手数料の引き上げ
・ファンドの管理運用は厳しく監督
こんな感じだったらしい。
つまり、LTCMに残って、管理監督された上、
ボーナスや運用報酬ももらわずに
働きなさい、
という内容だったようです。
LTCMにとったらすごく屈辱的な内容だったけど、
市場が開けばまた損失が拡大する、
市場が壊れる可能性もある、
ということから契約書にサイン。
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FRBは利下げ、再度利下げ、を行い、
拡大していたスプレッドは縮小へ。
契約通り運用を続けたLTCMは、
約2年後に36億5000万ドルを銀行団に返済。
ファンドを清算した。
LTCMの4人は、JWMパートナーズを設立し、現在運用している。
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一気に書いたしちゃんと見なおしてないから、誤字脱字多いかもm(__)m
LTCMの流れってこんなんだったんですね〜。
一通り流れを見ると、思うことがたくさんあります。
バフェットさんの存在ってすごいのね、とか
どんなに完璧に思える手法でも過信はいけないのね、とか
銀行団が助けたからって破綻(?)しないとは限らないのね、とか
損害の広がるものを持ち続けるって怖いのね、とか
LTCMの4人は新しいヘッジファンド設立ってたくましい、とか。
あっ、しかもLWMって世界同時株安で利益を出したらしいです。
やっぱり投資力のある人たちなんですね。