●ちょっと不調に●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
LTCMは資金が膨らみすぎていて、取引機会が見つけにくくなったことを理由に、
投資家に資金を払い戻す。
46億ドルあまりで再スタートを図る。
だが、1998年に入ってからのLTCMはあまりよくない状況となった。
2か月連続月間リターンがマイナスになる。
でも、市場は「そういうこともある」とみなす。
でもでも、アメリカ景気の減速が指摘されるようになり、
債券価格が上昇、スプレッドは拡大、
(スプレッド縮小を見込んで裁定取引をしていたので、拡大すれば損失が出る)
加えて、アジア危機でLTCMが売り向かったオプションは高騰、
などから、また2か月連続で過去最悪を更新。
LTCMと同様にスプレッドの縮小を見込んで裁定取引をしていた機関は
同様に辛い状況に。
しかも、その機関たちが反対売買を行えば、さらにスプレッドは拡大する。
LTCMも損失を拡大しないために、反対取引をすることにする。
流動性のあるものを優先的に手放すことに決める。
流動性の低い資産は、ブラジル国債、デンマークの住宅ローン債権、ロシア国債等だったらしい。
●危機●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
98/8/20 世界的株安
アジア通貨危機、ロシア経済破綻などから、資金はより安全なものを求め、米国債へ向かった。
LTCMは、当時割高だった米国債を売っていた。。
この翌日、LTCMは1日で5億5300万ドルを失う。
窮地に立たされたLTCM。
資本を調達してこの事態を乗り切ろうとしても、投資銀行は一斉に資本を引き上げているため無理。
資産を売って作るにしても、流動性の低い資産しか残っていない。
そこで、出資してくれる人を当たってみた。
・ソロス
5億ドルを投資してもいい というが、条件はLTCMも独自に5億ドルを調達すること。
・バフェット
興味なし。
結局ソロスが出資することはなかった。
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Bに続きます。