●LTCM設立まで●●●●●●●●●●●●●
メリウェザーはソロモンブラザーズで債権トレーダーとして活躍していた。
ソロモンの稼ぎ頭の位置にいた。

でも、ある入札事件をきっかけに、ソロモンは市場から不信感を持たれる。
取引相手の金融機関も、取引上の信用を停止するなどし、ソロモンは資金不足に。
やり手のメリウェザーでも資金がなければ、市場では戦えない。。

その窮状を救ったのが大株主のウォーレン・バフェットさん。
彼は旧幹部を解任し、会長職につく。
新規の資本を注入し、ソロモンの信用回復に努めた。

そして、メリウェザーはソロモンを去る。

***
メリウェザーはしばらく自粛したあと、
メリルリンチの会長に再出発の支援を頼む。

メリウェザーの設立したいのは、
「裁定取引で安定的・長期的に収益を上げるファンド」。
希望投資資金は25億ドル。
普通の新規ファンドの100倍の規模である。

でも、彼に期待したメリルの会長は、この資金調達に協力する。

●創立〜成功●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

メリウェザーの他に、
@デビッド・マリンズ(FRB副議長)

金融工学の父とも言われた2人
Aロバート・マートン(ハーバード大学 教授)
Bマイロン・ショールズ(スタンフォード大学 教授)

の4人となり、
「ドリームチーム」と呼ばれた。

彼らは世界各国の機関投資家、富裕総から計12億5000万ドルを集めることに成功。
メリウェザーの希望は25億ドルだったものの、普通のファンドの50倍。

投資手法は裁定取引である。
売買のタイミングは、過去の価格動向を徹底分析し、同じパターンが今後も続くと想定して行う投機で、将来ではなく過去を重視して行っていたとのこと。

創業から4年間、彼らは大成功。
ドリームチームのメンバーのジョールズとマートンはノーベル経済学賞を受賞。

資金は4年間で4倍に膨れ上がり、平均の年間利回りは40%を突破していた。

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Aに続く
        

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