教科書
・http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=9784939103322
本でなるほど!と思ったことを抜きだしてみました。
ごくごく一部です。
本には詳しい説明が書かれています。
●ポジションの大切さ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
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日々の相場を動かすのはポジション。
ポジションは、何らかの状況で膨らんだ後はゼロの方向に収縮する。
仮に色々売買されたあと、市場に残っているポジがショートが多数なら、
いずれショートカバーにより上昇する。
つまり、市場にショートカバーが存在する限り、遅かれ早かれカバーされて上昇する。
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日々の相場が動くのは、ファンダや収益が毎日のように大変化しているからではなく、
それを材料として投機家のポジ積み上げ、整理が行われるためである
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市場を動かすのはポジションの量と保有期間。
市場の売買を分析することはとても大切。
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相場の性質、リードしている連中のポジの取り方を知り、自分のポジの性質を知る。
そして、自分のポジの性格に合った方法で相場に入ることが大切。
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相場は需要を反映したトレンドを軸に、買われすぎ・売られすぎを繰り返す。
この軸から遠ざかる時、ポジションが膨らみ、それが閉じることで軸に戻り、
それが行き過ぎて反対方向のポジが膨らむ。
膨らむポジがないと、需要の偏りを吸収する緩衝材がなくなるため、
相場は一方向に突っ走り、時に乱降下を伴って流動性を失う
●ファンダとテクニカルと値動き●●●●●●●●●●●●●●●●●
市場へのアプローチの仕方を大別すると、3つに分けられるとのこと。
@シナリオを立てるもの
A過去の値動きを検証するもの
B値の付き方で相場の勢いを探るもの
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@のシナリオを立てる人、
ファンダメンタルズから理論を出したり材料の分析をして決める
マスメディアで解説する人たちがこれ。
実は一番頼りにならない
A過去の値動き
テクニカル分析。
価格の値動きは過去の値動きを検証することでパターン化が可能とする考え方
信頼に足る方法ではあるものの、過信は禁物
B値の付き方で相場の勢い
頭で考えるより、体で覚えた感覚を信じる
もっとも実戦向き
*多くのプロは、これらすべてを利用する。
●相場に対する姿勢とか●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
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自分の相場観は五分五分の確率と謙虚でいる方がいい。
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相場には不利な条件を1つづつつぶしてから入るべき。
勝つ確率を1%でも多くする努力が必要
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いかに完全無欠・鉄壁のシナリオに思えようと、所詮は仮説の積み重ねであると
自覚しておくこと
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「相場の事は相場に聞け = 現実を直視しろ」である
自分と相場が一体となったイメージをもち、そこから何が見えるか考えるようにする
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節目には必ず手を出すこと
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底値で売れないという人がいるうちは、底ではない
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シナリオをたてること。
「こうなればこうなる」という先行イメージを持って相場に挑むこと。
市場がどこまで織り込んでいるかもさぐり、シナリオに織り込むことも大切。
そうすれば、新しい事態や材料の変化にあわてず対応できる。
シナリオができたら実践。
シナリオはきっかけにすぎない。
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相場と同じ速度で動くことが大切。
相場の出入口は高速から側道へ出入りするのに似ている。
スピードが合っていなければ怖いが、合っていれば車線変更も自由自在である。
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相場が買い材料に反応せず、売り材料にだけ反応する弱気相場。
市場心理はそれについて右往左往する。
大切なのは、その時の市場心理ではなく、市場のポジを探ること。
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売りが毎日出るような相場でも、売りと買いは1対1なので買った人がいるということ。
全体のポジがロングのうちは、まだまだ下がる。
反発は、市場全体がショートに傾くまで待たなければならない
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損切りが難しいと言っているうちは、まだ駆け出しである。
損切りは機械的に処理すること。
損切りに関する自分の判断力など信じてはいけない。
見切って終わればただの敗者。
なぜ負けたかを分析し、責任の所在を明らかにすること。
そして、再度相場に入るために全精力を傾けるのが大切。
「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」
by野村監督
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理論と実践の隙間を埋めるのは訓練である。
泳ぎの本を読むだけでは泳げない。
泳ぎ方は習わなくても泳げるが、泳ぎ方を知らないことには成長は止まる。
「理より入るものは上達早く、業より入るものは上達遅し」
by千葉周作