「国債の価格が上がれば、利回りが下がる」と言われますよね。
なぜそうなるか、についてです。

教科書
・財務省「国債について」
 http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/qa/qa02.htm

●国債の金利の種類●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
2種類に分けることができます。

@表面利率
A利回り

*@表面利率**************
利付債の半年ごとに支払われる利子の大きさのこと。
「利率」、「クーポンレート」とも呼ばれる。
値は発行時から償還時まで変わらない。

(例)
額面金額100万円、1年で2万円の利子がつく国債
⇒表面利率は2% となる


*A利回り****************
1年あたりの運用益を%表示で示したもの
運用益には、
(1)1年分の利子収入(つまり表面利率)
(2)償還額面(又は売却価格)と、購入価格の差額(1年あたりに換算したもの)
が含まれる

値は(1)は変化する。(2)はしない。
(1)は表面利率なので、発行時から償還時まで変わらない。
(2)は購入価格は時価なので国債相場の状況などで変わる。

つまり、利回りは価格次第で変わる。(下に例を書いてます)


●利回りの算出式●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
利回りは次の式で求められる

最終利回り=
 (表面利率+((100-購入価格)/償還期間))購入価格×100


●利回りと価格の関係●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「国債の価格と利回りは裏表の関係にある」っていうことについてです。

割引債の例が載ってて分かりやすかったので、その例を書きます。

(例)割引債
*****
*3年後に100万円で償還される割引債が80万円で売り出された。
*****
80万円に、3年間で20万円の利子がつく、と言い換えられる。
算出式に当てはめると、利回りは8.3%になる

*****
*この国債が値上がって、価格が90万円になった。
*****
3年後に100万円で償還される、という条件は変わらないので、
90万円に、3年間で10万円の利子がつく、と言い換えられる。
算出式に当てはめると、利回りは3.7%になる


「国債の価格が上がれば、利回りが下がる」といえる。

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