●市場介入とは●●●●●●●●●●●●●●●
為替相場安定のために、政府が市場で通貨売買を行うこと
各国の中央銀行が行う。
主な市場介入には3種類ある
@単独介入
A協調介入
B委託介入
介入と同時に、各種の金融政策が行われる。
円高→金融緩和
円安→金融引き締め
など。
●@単独介入●●●●●●●●●●●●●●●●
自国市場に1国(自国)のみで行う介入。
規模が限られるため、効果に限界あり。
介入しても、目的が達成できずに終わる場合もある
(ポンド危機、アジア通貨危機など)
「他の国との通貨当局と協調が果たせなかった結果」と裏読みされて、
逆効果になることもある
自国通貨売り介入をした場合、逆にいえば外貨買い介入になるため、
外貨が蓄積される。
蓄積された外貨は、外貨準備と呼ばれる。
●A協調介入●●●●●●●●●●●●●●●●
2国以上で行う介入。
各国の通貨当局が、協議の上(G8会議など)で決定する。
実際の介入は、各国の中央銀行が、同時あるいは継続的に共同して行う。
規模が大きくなるので、強い効果が期待できる
市場へのインパクトが一番大きいのがこの介入。
ただし、各政権の同意を得ることが必要なので、
それぞれの利害を一致させることは難しい。
●B委託介入●●●●●●●●●●●●●●●●
海外の通貨当局(※)に委託して、海外市場に介入してもらう方法
自国の市場が動いてない時間帯に、市場操作の必要性が生じた場合などに利用される。
**********************************
その他、
覆面介入:介入を公表せずに隠密に行う介入
口先介入:実際に資金を投入せずコメントのみを流すこと
などがある。
※通貨当局
欧州市場:ECB(欧州中央銀行)
ロンドン市場:BOE(英国中央銀行)
NY市場:FED(米連邦準備銀行)
●過去の日本の例●●●●●●●●●●●●●●●●●●
2004年に大規模な市場介入があったとのこと。
2003年
ファンドたちはイラク情勢の影響で円高になると見込んでた
→世界中から巨額の資金を集めて、円を買い集めた
→1$117円で安定していたのに、1$105円まで円高に
→1$100円を切るとの観測も出始めた
日銀は、1日1兆円規模の円売り介入を継続的に実施。
ファンドたちは、利益を上げられず撤退。
→解決!
「自国通貨安を追及する場合、インフレを覚悟すれば、円を刷ればいくらでも可能」
だそうです。
当時の流れは、ここに詳しく載ってます↓
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/47/naruhodo146.htm
●最近のニュース●●●●●●●●●●●●●●●●
為替市場で日銀介入に警戒感、リスク志向に変化なければ効果薄
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK826990620081029
G7、協調円売り介入の計画ない=仏経済財務雇用相
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34556120081027
「可能性もない」だそうです。やるなら単独介入で、ということでしょうか
欧州市場での豪ドル買い/米ドル売り介入の情報はない=RBA広報
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34549720081027
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
色々読んでると、
介入してどうにかしようとしても、
ヘッジファンドとかの投資家たちの売買によって、
効果が出せないんじゃないかという懸念がけっこうあるみたいです。
利益優先なのは分かるけど、やめてほしい。
口先介入が一番効果的でしょう
いまは、市場規模が大きすぎて、とても手が出せません
日銀が円売りドル買いをすると、世界中のファンドが押し寄せてきますよ。
固定の値段で無制限に買ってくれるのですから
*
うぅ。おっしゃる通りかも。
ファンドにしたら、「固定の値段で無制限に買ってくれる」なんて最高の条件ですね。