●キャッシュフローとは●●●●●●
株の世界では、一言でいえば「お金の増減」
企業活動の結果、お金がどれだけ増えたか、減ったかを示すもの
●種類●●●●●●●●●●●●●●
@営業CF:本業の資金を生み出す能力
A投資CF:将来の利益獲得を狙った投資活動
B財務CF:@Aの結果による資金の増減に対して、資金量を調整
小難しく書けばこんな感じ。
これを、一つ一つではなく、流れで見ることが大切だそうです。
基本は、
@本業で稼いだ資金を
A将来のために使い
B足りない分、余った分を調整する
というような読み方。
これを、会社のCFを見て、
@本業で資金を稼いだので
A将来のために設備を拡張し、
B余った資金で借入金を返した
だったり
@本業で赤字になったので
A設備を売却して穴埋めしたけど、
Bそれでも足りなかったので、新たに融資を受けた
という風に読んでいく。
●例●●●
A社からE社は、キャッシュフローの合計はすべて0です。
でも、これから読める状況は会社によって大きく異なります。
・A社
本業で稼ぎだした資金を将来への設備投資に回したけど、設備投資額が多すぎて足りなくなったため、
資金調達をした。
→まぁまぁの会社
・B社
本業で稼ぎだした資金を使って、将来への設備投資に回し、余った分を借入金の返済にあてた。
→優良企業
・C社
本業での稼ぎが少なかったが、借入金を返済しないといけない。
設備の売却か貸付金の回収をして資金を作り出して、返済した。
→ヤバい
・D社
本業が赤字になってしまった。しかも、借入金も返さないといけない。
設備の売却等で大量の資金を作り出して、返済した。
→とってもヤバい
・E社
本業が大赤字になってしまった。
設備の処分で資金作り、金融機関かマーケットからも資金調達をした。
→資金調達の状況から今のところは大丈夫。でも続けば危険。
●●いただいたコメント●●●●●●●●●●●●●
キャッシュフローは、1年間のキャッシュの流れをおっしゃるようなストーリーで
とらえるのはとても大事なことですね。
それと同じくキャッシュを見るうえで大事なのが、複数年、3年とか5年分のCFの傾向を
見るということです。
それは企業が成長するとき一般的にはキャッシュは波を打って増えていく傾向があるので
一年分だけで判断するのは難しいからです。
投資をしてからキャッシュを稼げるようになるまでにタイムラグがあります。
投資をした年はフリーキャッシュフロー(=営業CF+投資CF)がマイナス、その効果
があらわれて翌年はプラスに、というように波を打つようにキャッシュが増えていくのです。
ですからポイントはその投資がちゃんと効果が見込めるものかどうかということになります。