●希薄化の簡易例●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
株式の価値を表すものは
・1株当たり利益
・1株当たり純資産
が挙げられる
ちなみに、
時価総額=株価×発行済み株式数
PER(株価収益率)=時価総額÷純利益
PBR(純資産倍率)=株価÷1株当たり純資産
1株当たり純資産(BPS)=純資産÷発行済み株式数
です。
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*A社情報(増資前)
*
*株価:500円
*発行済み株式総数:1億株
*予想当期純利益:25億円
*
*⇒
*・1株当たり利益:25円(25億円/1億株)
*・PER(株価収益率):20倍(500円/25円)
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A社が2500万株の増資を発表!
仮に増資によって利益水準に変化がなかったとすると、
A社情報はこうなる。
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*A社情報(増資後)
*
*株価:500円
*発行株式総数:1億2500万株
*予想当期純利益:25億円
*
*⇒
*・1株当たり利益:20円(25億円/1.25億株)
*・PER(株価収益率):25倍(500円/20円)
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・株価が増資前と同じPER(20倍)に落ち着く動きになるとすれば、
株価は400円ということになる。
つまり、100円下落するということになる(;_;)
・でも、もし増資しない場合と比べて利益を25%UPできれば、
株式の希薄化の影響は受けないことになる(^-^)♪
でもでも、増資発表直後は利益がアップするかちゃんと把握できないため、
希薄化が生じると思われて、目先は株価が下落することが多くなる。。。
***
PBRで考えたとすると、
上記例で2500万株の増資を1株200円で実施する場合、
増資前PBR=500/500=1
増資後
・1株当たり純資産=(500+0.25*200)/(1+0.25)=440
・PBR=500/440=1.14
株価は増資前と同じPBR1で落ち着くとすれば、
500円から440円まで値下がりすることとなる。
●実例●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
BBネット
乾汽船
アライブコミュニティ
特に印象に残っているのはアライヴです。
売買はしなかったけどPicksを立てたので。
リンク先のHPにはたくさんの事例があるから、見させてもらうと勉強になりそうです。
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色々書いたけど、思うのは
増資する株数が現株数の何%くらいか、行使価格はいくらか、が大切なように思います。
あっ、でも、それ以前に全体相場が大切とのことです。
*Tさん***************
最近は株価対策、株主還元策として自社株買いを行う企業は
多いですよね。
ただ、その株を金庫株として寝かしたままにすると資金の有効活用策としては?になります。
それが後に企業買収時の株式交換などに使われるのであれば
いいんですが。
それに比べて株式を消却してしまえば、株主にとっては安心感が
ありますよね。
企業価値を高めるために増資をするか、株主還元のために株価が安い今のうちに
自社株買いを行うか。
優先株は伊藤園が上場させてますが、株価は冴えませんね。
第三者に割り当てする方法がほとんどですね。
*Hさん****************
新株発行、自社株買いは、行われるタイミングによって動きが変わります。
それらが行われることによって、株価に直接の影響が生じるのではなく、
「印象によって動く」ほうが強い。
全体相場が上げ基調で、その企業が優良であることが明白ならば、
希薄化急落を押し目として、すぐにもとの水準まで戻す。
ということは良くあります。
また、上げ相場での自社株買いの押し上げ効果は、かなりのものがあります。
ヘタレてた銘柄でも、最終実施日寸前まで上げ続けるということもある。
空売りなどしていたら、逃げなければいけない。
逆に、全体下げ相場において、自社株買いでのサポートを試みても、
まったく効果がないこともある。
ついこの間、東海カーボンは、決算上方修正&自社株買いを発表するも、
全体相場の下げ基調が明白のため、一瞬たりとも買われず、
市況とともに下げ続けた。という例もあります。
やはり、全体相場が大事。
これらは、狙って拾えるものじゃない。
ただ、ポジションを継続すべきか、閉じるべきかの判断には必要。
相場の状況+材料で、動きがまったく変わってくるということを覚えておくと
いいと思います。
出来高の希薄な銘柄は、これらの例にはあてはまらないけども)
*Nさん********************
ひよこさん、はじめまして。
大学生の頃、企業の投資動向に関する研究をしようとして挫折した経験があります。
ただ、その時に印象に残っているのは「モジリアーニ・ミラーの定理」というものです。
一言で言えば、企業(事業)の価値が決まっているならば、融資で賄おうが増資で賄おうが、
企業(事業)の価値は変わらない、という極々当たり前の理論です。
しかも、法人税を考慮すれば、むしろ融資で賄うほうが有利となることです。
何故かと言えば・・・利払いは費用に計上できるからです。
とはいえ、理論と現実にはギャップがありますから、何とも言えない部分があると思います。
ただ、紹介した定理が未だに頭に残っていて、「増資→既存株主が不利になる」という
考えには躊躇を覚えているところです。
とりとめなくてスミマセン。
またお邪魔するかもしれませんので、その時はよろしく御願い申し上げます