*証券金融会社*********
証券会社が、投資家から信用の注文を受けて約定した時、
十分な資金や株券が無い場合、
それを証券会社に貸し出すことを事業としている会社
*貸借取引************
証券会社は制度信用取引の際に、投資家に資金や株を貸すが、
それらを調達できないことがある。
その場合、証券金融会社から投資家に貸すための資金や株を借りる。
この「証券会社-証券金融会社」間の取引のこと。
貸借銘柄とは、貸借取引の行われている銘柄のこと。
*―パターン@―――――――――*
証券金融会社を介さない例
(1)Aさんが、時価200万円の株を1株 信用買いの注文を出す。
(=証券会社が注文を受理)
(3)証券会社が現金200万円を出して、株式市場から株券を買う。
(4)証券会社は、200万円の株券1枚を手に入れた。
※証券会社は、投資家の資金不足分を自分のお金を足して、
1枚の株券を入手したことになる
そのため、投資家が決済するまで、担保として証券会社が預かる。
*―パターンA―――――――――*
証券金融会社も参加する例
(1)投資家Aさんが、時価200万円の株を1株 信用買いの注文を出す。
(=証券会社が注文を受理)
(2)証券会社は、株式市場に注文を出したいけどお金が足りない。
証券金融会社から200万円を借りる。
(この、証券会社と証券金融会社の取引が、『貸借取引』である。)
(3)証券会社が、株式市場から200万円の株券を買い注文を出す
(4)証券会社が市場から株券1枚を手に入れる。
(5)手に入れた株券は、証券金融会社からお金を借りて買ったもの。
そのため、株券は決済されるまで、担保として証券金融会社が預かる。
信用買いと違って、ほとんどの場合が証券金融会社も関係する。
買いの場合は、貸し出すのは現金なので準備しておくこともできるけど、
売りの場合は、貸し出すのが株券なので、どの銘柄の注文が出されるかを予想して事前に準備するのが現実的に無理だから、
とのこと。
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(1)投資家Aさんが、時価200万円の株を1株 信用売りの注文を出す。
(=証券会社が注文を受理)
(2)証券会社が、証券金融会社から株券を借りる。
※この取引が、貸借取引
(3)証券会社は(2)で借りた株券を、株式市場で売る。
(4)株券を売ったので、200万円の現金を受け取る
(5)売った株券は、証券金融会社から借りたもの。
そのため、株券は決済されるまで担保として証券金融会社が預かる。
…ということは、
日証金の貸借情報の貸株数 ≒ 信用取引の売り数
になるということでしょうか(?_?)