●GDPとは
Gross Domestic Product。国民総生産。 

一国の景気動向を最も正確に把握できる指標。 
ある期間の間に国内で新たに生み出された物・サービスの付加価値の総額を表す。 

簡単にいえば、「1年間に国内で稼いだお金」の総額。 


複数の各種基礎統計から加工されており、全体的なアウトラインを表す。 
(他の多くの指標は、経済の一つの側面を表す) 

●GDPの算出対象
GDPにカウントされる対象となるお金は、実際に動いた分のみ。 

レストランで1000円のビールを飲んだ  →1000円が算入 
同ビールを350円で購入して家で飲んだ →350円だけが算入 

●GNPとの違い
以前は、GNPが日本の指標とされていた。 
GNP:国民総生産。国民が稼いだお金。 

国内の海外企業の活動 
GNP:含まない 
GDP:含む 

海外の日本企業の活動(海外の工場で生産の場合) 
GNP:含む 
GDP:含まない 
●GDPの種類
名目GDP、実質GDPの2つがある 

*名目GDP********* 
その年の経済活動水準を市場価格で推計した値 

*実質GDP********* 
ある基準年を決めて、その基準年の価格水準で推計した値 
物価の上昇率などが調整されている。 

**** 
名目GDPでは、インフレ時には 
「同じ財を同じ量」だけ生産しても、 
大きな価値を生み出したことになってしまう。 
物価上昇・下落の部分を取り除いたのが実質値。 

そのため、通常は実質GDPが利用される。 

●例:名目GDPと実質GDP
*************************** 
*ある国が1年間で 
*・20円で車5台、 
*・10円でパン10個 
*を生産したとする。 
* 
*次の年、 
*・20円で車5台 
*・12円でパン11個(値段は物価上昇のため) 
*を生産したとする。 
*※1年目が基準年、としたとする。 
************************** 

(1年目) 
実質GDP=名目GDPとなり、 
20*5 + 10*10 = 200円 

(2年目) 
名目GDP 
 20*5+12*11 = 232円 
  
実質GDP 
 20*5+10*11 = 210円 
 ※パンの物価上昇分のみ計算されない

●GDPの内訳


内閣府HPで詳細を見れます。



infoseekからもらった図です。
*
GDPのうち、占める割合が大きいのは個人消費。
米は7割、日本は5割程度を占める。
個人消費と景気についてここで少し書いてます

●その他の図やデータ
・図:外務省資料:主要経済指標
・四半期予測と結果(米)の推移:ここ
・四半期予測と結果(日)の推移:ここ



トップに戻る