Gross Domestic Product。国民総生産。
一国の景気動向を最も正確に把握できる指標。
ある期間の間に国内で新たに生み出された物・サービスの付加価値の総額を表す。
簡単にいえば、「1年間に国内で稼いだお金」の総額。
複数の各種基礎統計から加工されており、全体的なアウトラインを表す。
(他の多くの指標は、経済の一つの側面を表す)
GDPにカウントされる対象となるお金は、実際に動いた分のみ。
レストランで1000円のビールを飲んだ →1000円が算入
同ビールを350円で購入して家で飲んだ →350円だけが算入
以前は、GNPが日本の指標とされていた。
GNP:国民総生産。国民が稼いだお金。
国内の海外企業の活動
GNP:含まない
GDP:含む
海外の日本企業の活動(海外の工場で生産の場合)
GNP:含む
GDP:含まない
名目GDP、実質GDPの2つがある
*名目GDP*********
その年の経済活動水準を市場価格で推計した値
*実質GDP*********
ある基準年を決めて、その基準年の価格水準で推計した値
物価の上昇率などが調整されている。
****
名目GDPでは、インフレ時には
「同じ財を同じ量」だけ生産しても、
大きな価値を生み出したことになってしまう。
物価上昇・下落の部分を取り除いたのが実質値。
そのため、通常は実質GDPが利用される。
***************************
*ある国が1年間で
*・20円で車5台、
*・10円でパン10個
*を生産したとする。
*
*次の年、
*・20円で車5台
*・12円でパン11個(値段は物価上昇のため)
*を生産したとする。
*※1年目が基準年、としたとする。
**************************
(1年目)
実質GDP=名目GDPとなり、
20*5 + 10*10 = 200円
(2年目)
名目GDP
20*5+12*11 = 232円
実質GDP
20*5+10*11 = 210円
※パンの物価上昇分のみ計算されない
内閣府HPで詳細を見れます。
infoseekからもらった図です。
*
GDPのうち、占める割合が大きいのは個人消費。
米は7割、日本は5割程度を占める。
個人消費と景気についてここで少し書いてます
・図:外務省資料:主要経済指標
・四半期予測と結果(米)の推移:ここ
・四半期予測と結果(日)の推移:ここ